ウィッグを買ったけど思ってた色より明るかった。
ウィッグをインターネット通販で購入したときに多い現象です。
パソコンやスマホの画面で見るウィッグの色と実際のウィッグの色には違いがあるので、度々起こってしまいます。
また、ツートーンカラーのキャラや、グラデーションのかかった髪の毛をしているキャラクターなど、ヘアカラーが一色じゃないキャラクターもたくさんいますよね。
出来れば一つのウィッグから作りたいし、買い直しはしたくない。
その場合は、ウィッグの染色をしてみましょう。ウィッグの色を暗くすることが出来れば買い直す必要はありません。やり方がわかれば好みの色に染める事も出来るかも。
この記事ではウィッグの色を暗くする方法を、コスプレイヤーの目線から書いていきます。
ウィッグの色を暗くしたいときに参考にしてみてください。
①ウィッグを染める際の注意点がわかる
②ウィッグを暗くする方法がわかる
③ウィッグの染め方がわかる
目次
ウィッグを染めるときの注意点
暗い色を明るくすることは出来ない
ウィッグの染色は、ウィッグのカラーを暗くすることはできますが、ウィッグの色を明るくすることはできません。ツートーンカラーのウィッグや、グラデーションにしたい場合は明るい色のウィッグを購入して暗い色に染めてくださいね。
市販のヘアカラー剤は使えない
コスプレ用のウィッグは人毛では無く、ファイバー素材なので市販のヘアカラー剤では染めることができません。
また、同じように市販のブリーチ剤でも色を抜くのは不可能です。
ウィッグに色を入れる場合は、布用の染色剤や、ウィッグ用染色剤を使いましょう。
ウィッグを明るくすることはできないよ・・
ウィッグを暗くする方法
ここからはウィッグの色を暗くする方法を書いていきます。
紅茶染めでトーンダウンする
ウィッグの色を少し落ち着いた色にしたい場合は、紅茶染めがおすすめです。
紅茶染めは市販の紅茶でウィッグをほんの気持ち暗くトーンダウンします。
黄緑から緑など、極端な色の変化をさせたい場合は染色剤を使いましょう。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- 紅茶 ティーバッグ10~30袋ほど(ウィッグの長さで変わります)
- 塩 大袋1/3ほど
- お湯
- 鍋
- 割りばし
- タオル(汚れてもいいもの)
- ゴム手袋
染め方
- まず、鍋に紅茶を煮出します。使用するティーバッグの量は10~30袋くらい。ウィッグの長さによっても必要な量は変わるので調節してみてください。
- 紅茶を煮出した鍋に染めたいウィッグを入れます。お湯の温度は、40度~60度ほどで10分間煮込んでください。
- 火を止め、塩を入れて1時間放置します。塩の量は大袋なら1/3ほど入れてください。塩は色の定着剤となります。お酢でも代用可能です。
- 1時間後、水でウィッグを良く洗い、ウィッグから紅茶の色が出なくなるまですすぎます。
- タオルで水をしっかり取り、よく乾かしてからドライヤーやヘアアイロンで整えたら完成です。
紅茶染めは市販の材料を買ってくるだけでできるのでお手軽なウィッグを暗くする方法です。ウィッグのカラーや、お湯の温度、紅茶や塩の量など様々な条件で染まり方が変わるので、思うように染まらない場合もあります。
墨汁染めでトーンダウンする
習字の際に使用する市販の墨汁でもウィッグを暗く染める事が出来ます。
汚れてもいい服装で染めるようにしてください。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- 墨汁 30mlほど
- 塩 小さじ2
- お酢 小さじ2
- お湯
- 鍋
- 割りばし
- タオル(汚れてもいいもの)
- ゴム手袋
- 汚れてもいい服
染め方
- まず、鍋に墨汁と塩とお酢を入れて混ぜます。ウィッグの長さによっても必要な墨汁の量は変わるので調節してみてください。
- 1を作った鍋に染めたいウィッグを入れます。お湯の温度は、40度~60度ほどで10分間煮込んでください。
- 火を止め、そのまま1時間以上放置します。
- 1時間後、水でウィッグを良く洗い、ウィッグから色が出なくなるまですすぎます。
- このとき、染まりが良くない場合は3に戻り、いい色に染まるまで放置します。
- タオルで水をしっかり取り、よく乾かしてからドライヤーやヘアアイロンで整えたら完成です。
墨汁染めは色落ちが酷く、衣装への色移りもするため、白っぽい衣装の場合は避けたほうがいいでしょう。
色落ちに気を付けよう!
ウィッグにカラーを入れて暗くする
ここからは、ウィッグのトーンダウンではなく、カラーで染めて暗くする方法をご紹介します。
油性ペン(コピック)で染める
イラストを描く人にはお馴染みの油性ペン「コピック」を使った染色方法です。
コピック染めはカラーバリエーションが多いのでおすすめ。メッシュやグラデーションなども再現できます。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- 染めたい色のコピック
- マニキュアの除光液
- ゴム手袋
- コットン
染め方
- 換気をし、ゴム手袋をはめ、コットンに除光液を染み込ませます。
- コットンの上にコピックを塗り、ウィッグの毛に沿って上から下へ塗っていきましょう。
- 全部染められたら完成です。
失敗してしまった場合は、柔軟剤で洗うと色が落ちるのでやってみてください。
アクリルガッシュで染める
画材のアクリルガッシュを使ってウィッグを染める方法もあります。トーンダウンにも使えるのでウィッグを暗くすることも可能です。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- 染めたい色のアクリルガッシュ
- 塩 小さじ3ほど
- お湯
- 鍋、またはバケツ
- 割りばし
- ゴム手袋
- タオル(汚れてもいいもの)
染め方
- 鍋にお湯を沸かし、塩、アクリルガッシュを入れて良く混ぜます。塩から先に入れるのがポイントです。アクリルガッシュは1チューブ入れてください。
- 1でできたものをバケツに移します。鍋を使う場合はそのままで大丈夫です。
- 染めたいウィッグを入れます。軽くもみ込み、一日放置します。容器の底にアクリルガッシュが溜まってしまったら混ぜましょう。
- シャンプー&リンスをし、色水が出なくなるまですすぎます。洗った後はタオルドライし、乾かします。
- ドライヤーやヘアアイロンで整えたら完成です。
一日放置するので鍋よりもバケツの方がおすすめです。
色移りする可能性もあるので白い衣装などの場合は汚れてしまう場合もあります。
布用染色剤で染める
ウィッグの染色でよく使われるのが、布用染色剤です。ウィッグは人工毛なので布用の染色剤を使います。布用染色剤なら、濃く暗い色に染めることが可能です。失敗しても色を落とすのは難しいので慎重に染めましょう。
布用染色剤は色々なメーカーから発売されていて、手芸屋さんや、インターネット通販などで手に入れることが可能です。
有名なものに、
ダイロン、コールダイ、ベストカラーなどがあります。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- 布用染色剤 ※商品によって量が変わるので説明書を読んでください。
- お酢か塩 30mlほど
- お湯
- 鍋またはバケツ
- 割りばし
- ゴム手袋
- タオル(汚れてもいいもの)
染め方
- 鍋にウィッグが浸かるくらいのお湯を沸かし、布用染色剤とお酢(もしくは塩)を入れます。布用染色剤は混色できるので欲しい色が無い場合色を作ることが出来ます。
- 染めたいウィッグを鍋に入れ70度~90度のお湯で20~30分ほど煮込みます。濃く染めたい場合は長めに、薄く染めたい場合は短めに煮込みましょう。
- ウィッグがいい色に染まったら取り出し、色水が出なくなるまですすぎます。
- タオルドライし、乾燥させます。
- ドライヤーやヘアアイロンで整えたら完成です。
濃い色に染めたい場合は、濃色促進剤を使うのがおすすめです。
ウィッグ用染色剤で染める
最近はウィッグメーカーからウイッグ用染色剤というものが発売されています。
ウィッグ用の染料なので安心感がありますよね。色を定着させるためのお酢や塩がいらないなど、今までの布用染色剤を使う際のデメリットも解消されています。
有名なものに、アシストウィッグの「染めタロー」や、スワローテイルの「コロランテ」など。
コスプレイヤーが欲しい絶妙な色合いの染料なのが嬉しいですね。
必要なもの
- 染めたいウィッグ
- ウィッグ用染色剤 ※商品によって量が変わります。
- 鍋かバケツ
- お湯
- ゴム手袋
- 割りばし
- 中性洗剤
染め方
- 鍋にウィッグ用染色剤とお湯を沸かし80度以上にします。
- 火を止め、染めたいウィッグを入れて10分ほど浸けましょう。※ウィッグの長さによって浸ける時間が変わるので説明書を読んでください。
- 水でよくすすいだ後、必要であれば中性洗剤で洗います。
- タオルドライし、乾燥させてください。
- ドライヤーやヘアアイロンで整えたら完成です。
今まで紹介してきた染め方と比べると格段に簡単になっています。この方法なら簡単にウィッグを暗くすることができますね。
汚れてもいいものを使おう
まとめ
ウィッグを暗くする方法いかがでしたか?
暗くする以外にも、今回紹介した方法ではウィッグのカラー染色ができます。
最近ではウィッグ用染色剤が発売されて染めるのが楽になりました。
色々試してみてお気に入りの方法でウィッグを染めましょう。